病気について:麻しん(はしか)

 麻しんは、麻しんウイルスの空気感染・飛沫感染・接触感染によって発症します。
ウイルスに感染後の潜伏期間が10~12日続きます。
その後、発熱、咳、鼻汁、めやに、赤い発しんなどの症状が出始めます。
症状が出始めてから3~4日は38℃前後の熱とせきと鼻汁、めやにと続きます。
一時熱が下がりかけたかと思うと、また39~40℃の高熱となり、首筋や顔などから赤い発しんが出はじめ、その後 発しんは全身に広がります。
高熱は3~4日で解熱し、発しんも次第に消失しますが、しばらく色素沈着が残ります。

 合併症を引き起こすことが30%程度あり、主な合併症には、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などが あります。
発生する割合は麻しん患者100人中、中耳炎は約7~9人、肺炎は約6人です。
脳炎は約 1000人に1人の割合で発生がみられます。

 また、麻しんにかかると数年から10数年経過した後に亜急性硬化全脳炎という重い脳炎を発症することがあります。
このことは麻しんにかかった人のうち10万人に1人の割合で見られます。

 麻しんにかかった人のうち1,000人に1人程度の割合で死亡することがあります。

病気について:風しん(三日ばしか)

 風しんは風しんウイルスの飛沫感染によって発症します。
ウイルスに感染してもすぐには症状が出ず、 14~21日の潜伏期間がみられます。
その後麻しんより淡い色の赤い発しん、発熱、首の後ろのリンパ節が腫れるなどが主な症状として現れます。
また、そのほかに、せき、鼻汁、目が赤くなるなどの症状が みられることもあります。
子どもの場合、発しんも熱も3日程度で治ることが多いので「三日ばしか」と呼ばれることがあります。

 合併症として関節症、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。
血小板減少性紫斑病は風 しん患者約3,000人に1人、脳炎は風しん患者約6,000人に1人ほどの割合で合併します。
大人になってからかかると子どもの時より重症化する傾向がみられます。

 妊婦が妊娠早期に風しんにかかると、先天性風しん症候群と呼ばれる病気により、心臓病、白内障、 聴力障害などの障害をもった赤ちゃんが生まれる可能性があります。

副反応について:麻しん風しん混合ワクチン

 主な副反応は、発熱(接種した者のうち20%程度)や、発しん(接種した者のうち10%程度)です。
これらの症状は接種後5~14日の間によくみられます。
接種直後から翌日に過敏症状と考えられる発熱、 発しん、掻痒などがみられることがありますがこれらの症状は通常1~3日でおさまります。
ときに、接種部位の発赤、腫れ、硬結、リンパの腫れ等がみられることがありますが、いずれも一過性で 通常数日中に消失します。

 稀に生じる重い副反応として、アナフィラキシー様症状、急性血小板減少性紫斑症、脳炎およびけいれんなどが報告されています。

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最終更新日:2021222