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万葉の里

妹山・背山

senoyama.gif  今からおよそ1350年前「大化の改新」の詔によって、畿内国の南限(朝廷が治める国の南の境)が兄山(かつらぎ町の背山)と定められました。
 兄とは、兄の君(背の君・兄弟)を表し妹も妻・娘への敬称である。兄山(背山)は二つの峰がなかよく並んでいるので、妹山・背山(妹背山)といわれている。
 また、紀の川をはさんで左がわの台地のような山を妹山、それに対して右がわの山を背山と呼び、おたがいに向かい合っている情景から妹背山と見立てている。
 いずれにしても、万葉の旅人は紀伊の国のむつまじい妹背山を眺めて、ふるさと大和の夫婦山・・・「二上山」を思い出させ郷愁に駆られた。長い草枕の道すがら有名な歌枕として万葉歌十五首、とりわけ相聞歌が数多く詠まれた。
 十五首も詠まれた歌枕は、全国第2番目である。

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船岡山

funaokayama.gif  紀の川に浮かぶ小島で、中山とも呼ばれている。平安時代、関白藤原頼道が高野参詣の帰途、この地で舟遊びを楽しんだことでも知られている。
 昭和50年代、紀の川の水防対策工事のため発掘調査が行われた際、南岸の斜面で弥生時代の竪穴住居遺跡などが検出されたが、この遺跡は護岸工事により現存しない。
 昭和63年春、船岡山の南側に長さ80メートルの吊り橋が架けられた。この橋を渡って、弁財天を祭る厳島神社を参詣したあと、島内一周の遊歩道を散策しながら、さわやかな川風と森林浴を楽しめる。
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万葉歌碑

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1.これやこの 大和にしては 吾が恋いふる 紀路にありとふ 名に負ふ背の山 (1-35)

2.背の山に 直に向へる 妹の山 事許せやも 打橋渡す (7-1193)

3.妹に恋ひ 我が越え行けば 背の山の 妹に恋ひずて あるがともしさ (7-1208)

4.人ならば 母の最愛子そ あさもよし 紀の川の辺の 妹と背の山 (7-1209)

5.勢能山に 黄葉常敷く 神岡の 山の黄葉は 今日か散るらむ (9-1676)

 この5つの万葉歌碑が、背山の山上・船岡山の南岸・「道の駅」入口・国道24号の路側・JR和歌山線の御前坂に、それぞれ建てられている。
 いずれもその歌心にふさわしく、妹背山を望みながら遠い万葉のむかしをしのぶことができる。
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才蔵掘跡

saizou.gif  宝永4年(1707)大畑才蔵が小田井用水を開削したとき、この一帯は固い岩盤のため最大の難工事であった。
 そのおかげで、伊都・那賀両郡およそ1000町歩の水田を潤し、穀倉に生まれかわった。昭和40年(1965)背ノ山隨道が完成し用水路の変更にあたり、その遺徳をしのび、ここに立てたものである。
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院の墓

innohaka.gif  「紀伊続風土記」によれば、院の墓は、妹山の上の糠塚山にある。天正10年(1582)、織田信長の高野攻めのとき、院号のある僧兵の戦死者を埋めたところといわれている。また、近くの糠塚は僧兵以外の戦死者を埋めた首塚であると伝えられている。四季おりおりの情趣がすばらしい。
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妹山、雛子長者の館

chouja.gif  万葉の歌枕で名高い妹山は、「長者屋敷」とも呼ばれている。「紀伊国名所絵図」によると、昔このあたりに「雛子長者」という富豪がいて、山上を平らにし玉楼を構えたので、いつのころからかこう呼ばれるようになったと伝えられている。また「紀伊続風土記」によれば、その長者は、「粉河寺緑起」に記されている伊都郡渋田村の寡婦で、観音の霊験を信じ、自分の邸宅を精舎(寺)に寄進した篤信の夫人である。「長者屋敷」の栄華をしのびながら、紀の川の清流を眺望できる。
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道の駅「紀の川万葉の里」・紀の川万葉の里公園

michinoeki.gif  北部の和泉山脈、南部の紀伊山地に挟まれて、悠然と流れる紀の川を眺望できる場所にある「道の駅」が、平成7年、古代の「萩原の駅跡」近くに設けられた。
 施設内の軽食喫茶「まほろば」では、かつらぎ町の景勝地である、船岡山や妹背山を一望しながらしばし憩いのひとときを過ごし、「農産物直売所」で地元産の新鮮な野菜・果物など土産物が楽しめる。
 また、「歴史街道 iセンター」は、来訪される方々のオアシスとして地域の歴史・文化をパネルで紹介し、より楽しい旅の情報を提供している。
 紀の川の河川敷には「紀の川万葉の里公園」があり、家族連れや友達グループなど多くの人に利用されている。
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