令和4年12月3日(土)、かつらぎ総合文化会館にて、本町初となる「自分ごと化会議(事業仕分け)」を実施しました。

町では、この評価結果を参考に事業について検討し、住民サービスの向上を目指し、事業内容へ反映していきます。

「自分ごと化会議(事業仕分け)」とは??

予算の効率的・効果的な執行を図ることを目的として、町が行う事業のあり方を有識者等が公開の場で議論し、官民協働で事業の見直しを進める「自分ごと化会議」を開催します。無作為に抽出し、ご応募いただいた町民判定人の皆さんに議論の内容を踏まえて、町が行う事業を評価いただき、その結果を参考に事業のあり方を検討していきます。

【事業仕分け実施体制】

(1)論点整理 コーディネーター1名(一般社団法人構想日本)

(2)仕分け人 4名(一般社団構想日本派遣)

(3)町民判定人 31名(会議当日は21人の方が出席)

※無作為抽出した16歳から80歳までの町民1,000名の方の中から参加者を募り選出しました。

(4)説明者 事業担当課(課長、課長補佐、係長、事務担当等)

事業仕分け評価結果・評価結果への対応

判定区分

仕分け人と町民判定人は、各事業の評価を次の区分により行いました。

不要・凍結

・税金は使わない。(事業の廃止)

・税金を使って実施する必要があるのかゼロベースで見直し。(事業の一時凍結)

国・県・広域

・事業は必要だと思うが、町がやるべきではない。

・国、県、広域で実施したほうが効果的である。

要改善 ・町が実施すべきだが、改善が必要である。
現行通り・拡充

・引き続き、町が実施すべき。

・もっと重点的に取り組む必要がある。

評価結果(意見については一部抜粋)・評価結果への対応

事業名(担当課)

①コミュニティバス運行事業(総務課)
事業概要・目的 公共交通空白地の解消及び高齢者などの交通弱者の買物や通院といった日常生活のための交通手段として運行します。また、利便性の向上と効率的な運行を図るとともに更なる利用促進に努めることで、利用者の増加につなげ持続可能な公共交通ネットワークを構築します。
評価 要改善
主な意見

・子育て世帯や学生、高齢者も利用できる予約システムのデジタル化も検討できれば利用者層も広がる。

・福祉施策なのか交通施策なのか。利用者の分析をするべき。

・今後、高齢化が進んでいくので、自分も利用するようになるかもしれないと思ったら、みんなの問題です。

町の対応

・住民アンケートを実施し、その結果を踏まえて検討を行う。

・時刻表及び停留所の位置情報をデータ化し、利便性の向上を図るためGoogleマップ上に反映し、8月末に公開する予定。

事業名(担当課) ②高齢者サロン事業(健康推進課)
事業概要・目的

高齢者の介護予防、認知症予防、生きがいづくり、社会参加等を促進し、地域の拠点となる高齢者サロンを自主的に運営する高齢者の活動を促進する。

評価

要改善

主な意見

・元気な高齢者を「地域コミュニティの核」地域をつなぐ人になるように、多世代交流が可能となる仕組みを工夫することが重要。

・65歳以上といっても、まだ働いている人が多い。

・私も高齢者であるが、高齢者サロン事業の存在は知らなかった。

町の対応

・多世代の住民が住み慣れた地域で安心して暮らすための拠点となるサロン活動に変更(事業名変更:いきいきサロン事業)

・従来の高齢者サロン団体だけでなく、同様の事業を行う老人クラブなどの他団体に助成を行うことができるよう事業の拡充を行う。

事業名(担当課) ③老人クラブ活動補助金助成事業(健康推進課)
評価事業概要・目的

高齢者の生きがいや健康づくりを推進することにより、明るい長寿社会の実現と保健福祉の向上を目的としています。

評価 要改善
主な意見

・高齢者にアンケートを取り、現状把握をし、本当にアクションが必要な方をピックアップするのが大切。

・老人クラブでのボランティア活動には助かっています。神社のお掃除や小学校の児童の登下校の見守りなど声をかけていただいてありがたいです。名前を変えて、イメージをよくしてみてはどうか。

町の対応 ・従来の助成事業に加えて、サロン活動を実施した老人クラブはいきいきサロン事業の対象とし、助成する。
事業名(担当課)

④起業支援事業(産業観光課)

事業概要・目的 町内で起業する者を支援することで、町内産業の振興、町内の雇用創出、定住を促進する。
評価 要改善
主な意見

・1件についての助成金を減らし、対象件数を増やして幅広く助成金を使っていった方が良いのでは。

・大変良い支援事業であると考える。移住定住促進にもつながっていることから良いことである。

・税金が使われているからにはフォローアップもしっかりとお願いしたいです。

町の対応

・即時対応として、募集チラシにかつらぎ町のPRを掲載、フォローアップの強化、専門的なセミナーとの連携強化、申請者へのアンケートの実施を行います。また、令和5年度末の要綱改正に向け、アンケート結果を踏まえて、補助額・対象年齢・ワーケーション等の働き方への見直しを実施します。

事業名(担当課) ⑤農林業基盤整備単独事業(建設課)
事業概要・目的 農林業の受益者が本補助金を使用した基盤整備をおこない、農道・林道・水路・ため池などの安全性(災害発生の防止)や作業環境を向上します。
評価 現行通り・拡充
主な意見

・他の市町村や県、JAの補助制度をもっと分析するべきであると思います。

・現行通りで良いと思いますが、未整備件数を早く進めていく方法は考えてもらいたいです。未整備期間が長ければ二次被害が起こる可能性もあると思います。

町の対応

・現行通りの事業とするが、過年度申請で未整備となっている案件については、再度申請者への聞き取りや現地確認等を行い、必要があれば令和6年度予算へ反映する。

事業名(担当課)

⑥図書館業務(生涯学習課)

事業概要・目的 誰もが利用しやすい図書館づくりや、蔵書の充実を目指し、町民の多種多様な学習活動を支援するため、サービスを行うことを目的とします。
評価

要改善

主な意見

・他の図書館と連携して共通図書会員として近隣市町村の図書も借りられるようにしていただけないでしょうか。

・今の図書館の立地は利便性に欠けると思います。駅に近くなることや、自習スペースの増加を期待したいです。

町の対応

・自習スペースの拡大については、図書館の整備時の課題として取り組んでいく。

・図書館システムに係る県内自治体の連携は、各市町の動向や事例等を調査し、連携が可能であるかを検討する。

・電子書籍の導入は、紙の書籍を充実した上で、住民のニーズに併せ、慎重に検討していく。

実施概要

令和4年12月3日(土)午前9時~午後5時

会場:かつらぎ総合文化会館 大ホール

町民判定人:21人

傍聴者:15人(受付名簿より)

対象事業

6事業:「コミュニティバス運行事業」「高齢者サロン事業」「老人クラブ活動補助金助成事業」「起業支援事業」「農林業基盤整備単独事業」「図書館業務」

【選定基準】

令和4年度に実施する事業のうち、次のいずれかに該当するものから選定

(1) 町の裁量で実施している事業

(2) 社会情勢の変化に即しているか検討する必要があるもの

(3) 国や県との役割分担を検討する必要があるもの

(4) 民間委託の導入を検討する必要があるもの

(5) 事業効果について検討する必要があるもの

タイムスケジュール:12月3日(土)

時間 内容
9時00分~ 9時30分(30分) 開会式
9時30分~10時30分(60分) テーマ:コミュニティーバス運行事業(総務課)
10時40分~12時10分(90分)

テーマ:高齢者サロン事業

 老人クラブ活動補助金助成事業(健康推進課)

13時10分~14時10分(60分) テーマ:起業支援事業(産業観光課)
14時20分~15時20分(60分) テーマ:農林業基盤整備単独事業(建設課)
15時30分~16時30分(60分) テーマ:図書館業務(生涯学習課)
16時30分~17時00分(30分) 閉会式

資料

かつらぎ町自分ごと化会議(事業仕分け) 資料PDFファイル(11671KB)

YouTube配信

自分ごと化会議(事業仕分け)当日の模様は、インターネット(YouTube)で配信しています。
次のリンク先からご視聴ください。

12月3日(土)令和4年度かつらぎ町自分ごと化会議(事業仕分け)このリンクは別ウィンドウで開きます

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電話:0736-22-0300(代表) ファックス:0736-22-6432
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最終更新日:2023816